先日こんなTweetをしました。
トレーニングや治療などの分野で、特にスポーツに携わる人達の中で度々議題になるようなトピックで、SNS上ではなかなか高圧的だと私には感じる論調で
「トレーナーという呼称は紛らわしい!」
「トレーニングの指導、特にウエイトの指導はS&Cコーチのみがやるべきだ!」
「メディカルとストレングスの兼務など中途半端で無理だ!」
などといった内容をよく目にします。
Tweetしましたように、このことに関して私も概ね賛成ではあります。
トレーニングはトレーニングコーチが、治療やアスレチックリハビリテーションはATや治療家が分業してやるべきでそれが理想だと。
特に大学以上の少なくともプロや実業団では兼業ではなく分業してやるべきで、そうでないとアスリートをベストなパフォーマンスに導くのは難しいと思います。
しかし、例えば高校というカテゴリーではどうでしょうか?
今現在、メディカルトレーナーやS&Cコーチ・アスレチックトレーナーが一人でもチームに既に存在するクラブはどれくらいあるのでしょう?
私は主に高校女子バレーボールのカテゴリーしかわかりませんが、話を聞く限りでもサッカーや野球などの高校チームに“少しずつ”「トレーナー」と言われる職種の人がつき始めているといったところではないでしょうか。
そしてトレーナーがいるのは予算が比較的ある私立や強豪校といったところが多く、逆に言うと公立高校などではまだまだ「トレーナー」がいるクラブはかなり少ないと思います。
そのような現状だと仮定して、いざ顧問の先生がトレーナーをつけてみようと考えた時に、
『「S&Cコーチ」と「AT」と「メディカルトレーナー」、そして「栄養士」に「メンタルトレーナー」もつけよう!』
となるでしょうか…??
なかなかそうはならないと思います。
おそらくまずは「メディカルトレーナー」、もしくは「S&Cコーチ」のいずれかになるのではないでしょうか?
(メディカルトレーナーを優先させる方が個人的には多く感じます。)
トレーニングを実施している、もしくは導入したいチームに上記の専門職がついたとして、メディカルトレーナーにはトレーニング指導が、S&Cコーチには怪我の評価やリハビリトレーニングを求められることは多いと思います。
(もちろんこれはそもそも、自身の職域を越えると言う意味と、メディカルがトレーニングはさておき医療資格のないS&Cコーチによる治療などは不可です。)
契約時にS&Cコーチが業務はトレーニング指導のみでそれ以外は一切指導しないと明確にして、それで契約がなされているのであれば良いと思います。
しかし実際の現場では怪我や故障も起こりますし、その時の対応も求められることが多いのではないでしょうか?
その際に何もできないことをどう捉えるべきなのでしょう。
繰り返し言いますが、私のスタンスは
「分業」
です。
だた、まだまだトレーナーがつくことが途上な育成年代においてはトータルで身体をサポートできる「トレーナー」が必要なのではと考えます。
そしてトレーナーが当たり前に各チームにつくようになってそこから分業が進んでいくのが自然な形ではないかと思います。
ただもし、トレーナーをつける側の顧問の先生方の中で先に分業と言う考えが浸透していくのならメディカルとストレングスは別で雇用されるのが育成年代でも当たり前になるかもしれません。
そして、それがもちろん理想と私も思います。
こうTweetし、少しリアクションは頂けましたが賛同して頂くものしか目にできませんでした。
私としては反対意見の方が多いと思っていますので、反対の方々の建設的な意見も欲しかったです。
トレーナと言う呼称が駄目で、メディカルとストレングスの兼務も駄目という理屈は良くわかります。
では、だとしたらどうやってそれを変えていくのか?
どうやって複数のスタッフを育成年代のチームに雇用するのかなどの解決策も是非提案して欲しいです。
否定は代替案とセットと思います。