トレーナとして、春高バレーを終えて。

第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(通称 春高バレー)が終わりました。

私がサポートする下北沢成徳高校は準決勝で宮城県代表の古川学園にセットカウント1-3で負けました。

日本一を目指して練習してきたチームにとっては悔しい結果ではありますが、それでも全国3位は立派な結果だと思います。

選手諸君は胸を張って欲しいと思います。

 

3年ぶりに東京代表として春高に出場できましたが、コロナ禍における厳重な感染対策の為無観客以外にも導線などがかなり考えてあり例年とは随分と異なった雰囲気で少し戸惑いました。

アップ会場などの勝手もいつもと異なり、とにかくこの東京体育館という会場をどう自分たちのものにするかも大切でした。

シードだったため2回戦からの出場。

開会式もない為この日が東京オリンピック後初めて入る東京体育館でした。

2回戦は多くのチームがまだ残っているため、無観客とは言え何となく賑やかさもあります。

この日にある程度会場を歩き全体を把握します。

・本部はどこにあるのか?(怪我人などが出た場合どこにいらっしゃる大会の医師と連携を取れば良いのか?などの確認)

・アップ会場がない中どこでウォーミングアップすれば良いのか?

そのような確認を初日に済ませ落ち着いて戦えるのは2日目以降が多いです。

トレーナーとしてはとにかく怪我の対応と、テーピング等の準備が試合会場での仕事となります。

事前にメディカルバッグの中は足りないものがないか何度も確認し、あらゆる受傷を想定しないとなりません。

あとはテーピングが必要な選手に対してのテープ対応です。

これは今回は会場ではなく学校においてすでに済ませていました。

あとは大会中に怪我が起こらないことを祈るばかりです。

大会において当たり前ですがメディカルトレーナーの出番はないに越したことはありません。

重いメディカルバッグを持って大会中移動しましたが幸いにも救急対応を迫られるシーンもなく安堵しました。

トレーニングコーチとしての仕事はほぼ大会に入るまでのピーキングで済んでおり、私の指導ではトレーニングコーチが音頭をとってウォーミングアップするということもなく、選手達が自分たちで自身のコンディションを作っていくのでアップも選手達だけでやります。

11年高校バレーに携わり、大会の度に他のチームの試合前の取り組みを見させてもらうのを楽しみにしていますが、以前に比べてしっかりウォーミングアップに取り組むチームが増えたのが印象的でした。

明らかに以前のアップに比べアップデートされているチームもありました。(実はほとんどの全国常連校の取り組みはいつも見てきましたので把握していました。)

おそらく指導されるトレーナーが増えてきているのだろうし非常に良いことと思います。

あとはこの時期ネットでも各チームの情報がYahoo!ニュースにもなったり、あるいは他チームの指導者の方とお話しする中でもわかるのですが、トレーニングをするチームが本当に増えたと感じます。

対戦したチームでもものすごくパワフルなスパイクを打つと感じたり、ジャンプに驚かされて、そのチームの情報を見るとやはりしっかりトレーニングに取り組まれているというのがわかったことも多かったのが今大会の感想でした。

私自身も3年振りの春高でしたが、チームの、選手達のお陰で特別な経験をまたさせて頂きました。

この場を借りて御礼を申し上げます

ありがとうございました。

トレーニングコーチとしては1位を目指しながら3位に終わった検証はしないとならないのですが、選手達の頑張りは本当に素晴らしかった。

冒頭にも述べましたが全国3位は素晴らしい誇らしい成績と思います。

来年のこの舞台では必ず日本一になれるようスタッフとして精進致します。

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